全然自由じゃない!?WEBデザイナー独立(フリーランス)になってわかったこと

フリーランス




私は、WEBデザイナーとして独立しフリーランスで約7年くらい活動しています。
独立、フリーランスと聞くと組織にとらわれず自由に仕事ができて、ストレスフリーのイメージがあります。
当初、私もそう思っていましたが現実はそう甘くありませんでした。

メリット、デメリットのお話

こんにちは。フクロウです。
現在、いくつかのネットビジネスをおこなっています。
その中のひとつに「ホームページ制作」があります。

私が初めておこなったビジネスがホームページ制作でした。
もともとWEB系の仕事をしていたのですが、ある時期をキッカケに独立しフリーランスとして働くことになったのです。

今回は、WEBデザイナーとしてフリーランスになり、私なりに感じたメリット、デメリットのお話をしようと思います。

生活が一変しました

会社勤めしている時とは、生活が一変しました。
サラリーマン時代は、毎朝同じ時間に起きて、同じ時間帯の電車に乗り、満員電車を我慢しながら通勤していました。

電車に乗っている時間も職場が遠かったということもあり、片道で約1時間半。
夏は特に色んな悪臭が漂い、満員電車はキツかった。

納期が近いと終電だったり、終電に間に合わなくて漫喫に泊まっていたこともありました。
今思うと、頑張っていたな、と良い思い出です。

起きる時間を気にしない

フリーランスになってからは、朝起きる時間をあまり気にしないようになりました。
手持ちの仕事量にもよりますが、9時に起きる時もあれば、午後過ぎに起きる時もあります。
起きるのが遅い時は、基本的に前夜、仕事で寝るのが遅かった時ですが。

シンプルにいうと、打ち合わせなどの約束がない限り、しっかりと制作物を納品できていれば「いつ寝ても、いつ起きても良い」ということです。

とはいうものの、それではダラけてしまってよくないので、営業時間を設けておこなっていました。

昼寝&平日外出

仕事が落ち着いていれば、昼寝もできちゃいます。
お昼を食べたばかりだと、すごく眠くて仕事にならない時ってありませんか?
そんな時は、少し昼寝すると効率が良いです。

また、会社勤めしていたときは平日に出かけたり、遊びに行くことは殆どありませんでした。
フリーランスになってからは、時間が空いていれば平日の日中に出かけることが多くなりました。

買い物も映画もカラオケだって、空いてて快適です。

イベント毎からの解放感

朝の朝礼、飲み会、新年会、忘年会、親睦会などなど。
どうも私はこの手のイベント事が苦手です。
好きな人って少ない?のかもしれませんが。

飲み会や食事にいっても、職場の人だと気を遣ってしまう。
上司なら尚更です。

忘年会だって、忘れる年の会と書いて忘年会なのに、忘れるどころか引きずります。
そんな人間付き合いがヘタな私は、これらのイベント毎から解放されたことが1番の利点かも。

また、些細なことでいえば「昼食の時間」です。
私は、人付き合いが苦手なほうですから、職場でのお昼の時間も苦痛でした。
今ではテレビを観ながらリラックスして過ごせています。

これまでのようなストレスを感じない

会社に属していると、理不尽なことだらけです。
もちろん会社によりけりだと思いますが、私が勤めていたところはそうでした。
「それが社会人」「それがサラリーマン」といわれればそれまでですが。。

それが当たり前になっている世の中にも疑問を感じるわけです。

我慢は大切だと思います。
時には自分が折れることもあるでしょう。
それが思いやりの心というもの。

だけど、それがずっと続いたらいつか爆発してしまう。
どこかのタイミングで自分自身を甘やかすことも大切です。
そうしないと健康を損なう可能性も。

フリーランスになってからは、そういったストレスを感じなくなりました。

極度にストレスを感じると、わたしの場合すぐに体に表れます。
蕁麻疹ができたり、頭痛や吐き気、胃痛など。
そういった症状も、独立してからはピタリとなくなりました。

収入はどれくらい変化したか

WEBデザイナーって基本的に給料が安いです。
会社によると思いますので、一概には言えませんが、当時はそうでした。

フリーランスになってからは、多いときでサラリーマン時代の月収の3~4倍は稼げていました。

それが多いかは、人それぞれの価値観があると思います。
その時は、「自分の好きな仕事でここまで稼げるなら、フリーランスになって正解だった」と感じました。

ここまでが一通りメリット的な部分のお話です。

誰も尻ぬぐいしてくれません

ここからは、デメリット的なお話になります。
当たり前のことですが、すべてが自分ひとりの責任になります。
今までのように会社や上司が手を貸してくれることは一切なくなります。

その引き換えとして、ある意味「自由」を手にいれられるわけです。
自分がいわば社長、代表なわけですから仕事の進め方や方針は自分次第ということ。

それを良いと思うか、悪いと思うか、そこでフリーランスとしてやっていけるかが決まるといっても過言ではないと感じています。

自由という意味について考えてみる

自由の意味や定義って曖昧だと思います。
その人が自由だ!と感じれば、自由人です。

「フリーランスになれば自由に楽しく稼げる」

なんて広告をみたことがありました。

フリーランスになる前は、「へぇ~そうなんだ。めちゃ魅力的」なんて思っていました。
が、実際になってみると私が思っていた「自由」とは違いました。

自由じゃないと思う理由

私が個人的に、自由じゃないと感じる主な理由は以下の点です。

  • 常に仕事のことを考えている
  • 休みがあるようでない
  • ひとりということ
  • クライアントの関係性

これらはあくまで私の見解ですが、ひとつずつお話していきたいと思います。

常に仕事のことを考えている

当時は、年がら年中、仕事のことを考えていました。
「どう売上を上げるか」「納期やスケジュールのこと」「お客さん対応」など。
特に売上については常に考えていました。

フリーランスは、収入に波があります。
良い月もあれば、殆ど売上が出ない悪い月もあります。
売上が出ている良い月で、悪い月をカバーできれば良いですが、毎回そういうわけにはいきません。

そういう場合は、どうにかして少しでも売上を出さなくては死活問題になります。

休みがあるようでない

前述したように、暇さえあれば仕事の頭になっていた私は、売上を出すために休みを使ってまで作業をしていました。
ちなみに、休みは土日祝としていました。

売上を出すといってもやり方はさまざまです。
基本的には自社サイトを運用していてそこからお問い合わせをもらっていましたが、それ以外にも営業したり、クラウドサービスなどを活用したり、できることはやるといった感じです。

ライバルが増えてくる

何年かフリーランスで活動していると、当然ライバルも増えてきてその存在を知ることになります。
今まで、ライバルがあまりいない場所を狙っていたのですが、そういった競合が出てくると必然的に問い合わせの件数も減ってきます。

何のビジネスでもライバルの存在は欠かせません。
価格競争もおこってきますし、検索順位などの変動も起こりうるでしょう。
特に、価格競争の部分は痛いところで、フリーランスだと基本ひとりで制作業務を行う為、簡単に価格帯を下げることはできません。

当たり前なのですが、何らかの施策をおこなう必要が出てきます。
自社サイトを改善したり、SEO対策を施す必要もあるでしょう。
また、新しいサービスを取り入れる必要性もあるかもしれません。

やることがありまくりなわけです。

seoとは

SEOとは?私たちにとって本当に厄介なもの。だけど知る必要がある。

2014年6月5日

ひとりということ

フリーランスは基本的にひとりで活動します。
中には、フリーランス同士だったり、外注などとタッグを組み仕事をこなしていくケースもありますが、私は基本的にひとりでおこなっていました。

一日のスケジュールの中で、どれだけ効率的におこなってもイレギュラーなことも発生しますから、スケジュール通りいかないことも多々あります。

そんな中、前述した通り、常に売上を考えた上で行動に移していきますから、スケジュールにずれが生じ結果的に休日を使って仕事をしていました。

やはり、ひとりだとやれることの限界があります。

クライアントとの関係性

基本的に、3パターンの仕事があると思います。

  1. 新規の仕事
  2. レギュラーの仕事
  3. 何らかのツテ(コネ)の仕事

新規は文字通り、新規の案件。
ここでいうレギュラーは、新規から→レギュラーとなった場合の仕事。

私の場合、「1」「2」は自社サイトからの問い合わせを経て関係性を築くことが多いので、比較的やりやすいといえます。

ですが、「3」の場合は違います。
例えば、以前勤めていた会社から仕事をもらったりするパターンです。
この場合、どうしても上下関係がハッキリしてしまいます。

ようは、私からしたら会社に勤めている時と同じ状況ということです。
会社側からしたら、以前の同僚の○○君、○○さんとして見てくるケースが殆どです。

そのため、依頼を受けるというよりかは、言葉は悪いですが「使われる」というような認識でいます。
それって、組織に縛られるとまではいいませんが、それに近いものがある、と思うようになりました。

売上を出すためには、致し方ないところですし、別にそれで良いと思います。
それがイヤなら依頼を断れば良いわけですからね。
実際に私も、以前お世話になった会社の仕事を何度か断ったことがありました。

ただ、次はないかも、という覚悟は常に持つようにしていました。

あくまで個人事業主

フリーランスは基本個人事業主だと思います。
実は、この部分が意外とネックだったりするんですね。

お客さんによっては、個人だから依頼するのが不安という方も中にはいます。
この気持はわからなくはないので、全然構いませんし、むしろ安心して依頼してもらえるよう頑張るのみです。

ただ、中には、
個人だからもっと安くホームページを作れるんでしょ?と当たり前のように思っている人もいます。
電話もメールも基本的にいつでも大丈夫ですよね?なんて思っている人も。
また、私が個人だからかビジネスメールとしてありえないような内容のものも来たりします。

まれに、とても良いお客さんもいますが、それってごくわずかなんですよね。

お客さまには平等に対応することが理想ですし、そうするようにしています。
ですが、制作者の前に1人の人間です。
やはりそういったお客さんと良い関係を築くのは難しいと思います。

見積もり問題

私は、制作の依頼をしてもらう場合、出来る限り早めに見積もりを提示するように心がけています。
それが双方にとって良いと思うからです。

同じ職種の方なら何となくわかって頂けると思いますが、見積もりを出すのって時間がかかります。
時間ももちろんかかりますし、けっこう労力がかかることなんですよね。

何度もメールのやり取りをして、やっとの思いで見積もりを出しても、条件や予算が合わないと当たり前のように返信はありません。
何らかの反応があると有り難いと毎回思いますが、これが現実ですかね。

実はこの部分も、WEBデザイナーとしてフリーで活動する際に、腑に落ちないというか、大変だな~って思う内容のひとつです。

最後に

これまでお話した内容は、あくまで私個人の考えや感じたことをまとめました。
中にはもっと上手に活動されている人もいると思いますし、フリーランスになって自由で楽しい生活が送れている方もいるでしょう。

私も初めのうちはそう感じていたのだと思います。
いつからそう感じなくなったのかは定かではありませんが。

もちろん今でも全く自由を感じていないわけではありません。
上記でお話した通り、デメリットの分、沢山のメリットも存在します。
ですが、現在は他のネットビジネスを重きに置き活動しています。

これからフリーランスを夢見る方へ、何らかを感じとってもらえたなら幸いです。







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