動きのあるサイトってどうなのよ?それって本当に必要?

アニメーションが多いサイト




私はフリーランスになり約10年くらいの月日が経ちます。
それなりにWEBサイトを作ってきました。
そんな中、つくづく疑問に思うことがありました。

それは、動きのあるサイトについてです。
誤解があるといけないので、まずお伝えしていくと、動きのある=色んな意味合いがあると思います。
ここでお話しているのは、例えば下記のような感じです。

  • スライドショー
  • ふんわり浮き出る画像
  • 何らかのエフェクト

など

とにかく、その動き必要?ってもののことを指してます。

WEBサイトを作成する上で、テーマやジャンルによっては動きが必要なことも確かにあります。
しかし、過半数は「かっこいいから」「なんかオシャレに見える」「最近よく見かけるし流行っているようなので」
みたいな理由から取り入れているところが多いように感じます。

動かせば良いってもんじゃない。

クライアントからよく無茶ぶりをされるのですが、「こんなデザインにしたから、こんな動きでコーディングお願い」なんて言われることも。

また、そんなコーディング依頼に限って、このデザインじゃ実現不可!なんてこともしばしば。
その度に、クライアントに説明しわかってもらうわけですが、クライアントの中には対応してくれず、コチラ側の責任になることも。

そんな中、いつも思うことは「この動きいる?」という疑問。
「私なら絶対に取り入れない」と思うこともしばしば。
コーディング作業も困難になるし、笑

何よりユーザーのことを考えたらどうなのよ?と思ってしまいます。

ユーザー目線に立っていないクライアントが多い?

あまりWEBに詳しくない方は仕方ありませんが、へんに知識を得ている人に多いかも。
前述でもお話しましたが、「かっこいい」「オシャレ」などの理由から取り入れたいという人が多いです。

お客様なので、依頼されたらしっかりと納品はしますが、この後の更新手間じゃないかな~なんて思いながら作業することも。

クライアント側の考えやコンセプトがしっかりとされている場合は別ですが、そうでない場合は心配になります。
かといって、こちらから「そこはこうした方がよい」という風に提案するのは意外と難しいんですよね。状況にもよるし。

当然費用も加算する

動きのある技術を取り入れるとなると、当然それなりのスキルや知識が必要です。
作るのにも時間がかかりますし、確認作業も何度も何度も行います。
なので、これらを考慮した上でお見積もりを提示するようにしています。

すると、クライアント側の費用も必然的に加算されるので、見積もり額によっては依頼がボツになることもしばしば。

このあたりは日常茶飯事のことなので慣れましたが、見積もりを出すだけでも結構な時間と労力がかかります。
その時間と労力が全くの無駄になってしまうので、悲しいというかモチベーションが下がることも。

「基本的にお見積もりは無料」というのが一般的ですが、いつの時代からそうなったのか…
フリーランスでやっている私なんかが、見積もりでお金を取ることなんて難しいしな。

ユーザーはそんなこと求めていないのではないか?

たしかに、動きのあるサイトは目をひきますし、魅力的に見えるかもしれません。
しかし、ユーザーの本来の目的は、「欲しい情報を手にいれる」ことのはず。

そこを忘れてしまうと、せっかく訪問してくれたユーザーも別のサイトに行ってしまうと思います。

現に、最新の技術などで作成するとデバイスやブラウザによっては未対応で、せっかく良いサイト(中身)なのに確認できずクラッシュしてしまうページもあります。
そんなサイトに再訪問する気にはなりませんよね。

最近のWEBサイトって昔に比べて、「どこに〇〇の情報あるんだろう?」ってわからなくなることが多い気がする。。
見た目ばかり気にして作成しているサイトが増えたっていうことなのでしょうかね…

最新技術が追いつかないよ

当時、ホームページというものが出来た頃はHTMLと画像のみで作る形が支流でした。
それからCSSというものが導入されたり、javaScript、jQuery、html5、css3、etc.

色々なものが取り入れられ、現在に至るわけですが、まぁ続々と新しいものが登場してWEB制作者は大変。。
私なんかは疎いほうなので追いつこうと必死にへばりついてます。

これから更に進化し続けていくのだろうけど、どこまでいくのでしょうね。
個人的には、本来のWEBサイトの意味だけで考えればCSSまででも良いのではないかと感じます。

初めに誰が開発したのかわかりませんが、必ず先駆者がいるわけです。
そこから発信されて、情報を受け取れるようになり、沢山のサンプルコードなども配布されています。

すごく有り難いことなのですが、動きの否定派としてはちょっと複雑です。
初心者の人やクライアントが見たら「おぉ~すごい」なんて思って同じようにしてほしい!なんて人も少なくないからです。

本来あるべき姿に戻そうよ

WEBサイトは本来、情報を収集する場だと思っています。
極論から言ってしまえば、「ユーザーが欲しい情報を提供してあげればそれで良い
と思っています。

その中で、わかりやすく見やすいページというのはマスト。
そこで、必要とあれば動きがあるものを取り入れる。
不必要な動きは、動作も重くなるし、環境によっては閲覧が難しいなどユーザーのことを考えて取り入れない。

ユーザーはストレスなく良い情報を素早く手に入れたいはず。

であれば、「かっこいい」「なんだかオシャレ」などで、むやみに動きのある技術を取り入れるのは本末転倒だと思います。







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